鉄道路線にも、時代の流れに伴う栄枯盛衰があり、種々の状況の変化によって、その役目を終えてうち捨てられていった路線も数知れません。

　　ここでは、神戸・播磨地区にかつて存在し、今では姿を消した路線の概要と、その廃線跡の現状を取り上げます。（順次取材の上、現場の状況を紹介してゆく予定です。）

　山陽電鉄　（兵庫〜西代〜東須磨）

　　神戸高速鉄道開通まで、山陽電鉄の起点は兵庫（現JR兵庫駅前）でした。同線開通後は、西代の東側から地上に出ていましたが、阪神大震災後の95年6月に、板宿の西まで地下化されました。

　別府鉄道　（土山〜別府港〜野口）

　　別府（べふ）の工場への貨物輸送がメインだった鉄道。1984年廃止。

　国鉄高砂線　（加古川〜高砂〜高砂港）

　　加古川から高砂へ、さらには高砂港へと至る貨物線につながっていました。1984年廃止。

　JR鍛冶屋線　（野村（現西脇市）〜鍛冶屋）

　　加古川線の支線。西脇市街から中町（現多可町）鍛冶屋に至る。廃止はJR化後の1990年。

　国鉄播但線（姫路〜飾磨港）、姫路市営モノレール（姫路〜手柄山）

　　姫路〜飾磨港線は通称飾磨港線。貨物輸送中心で、1986年廃止。モノレールは74年に休止ののち廃止。