1996年5月6日 因美線 美作加茂〜智頭間
古い映像なので画像、音声に乱れがありますが、ご了承下さい。
58シリーズ第二弾は、峠越えのシーンを。因美線は、かつて陰陽連絡線の一部であり、急行「砂丘」が運転されていました。県境の物見峠は難所で、馬力のないキハ58系はあえぎながら勾配に挑み、物見トンネルを過ぎると一転して加速。山越えの醍醐味を味わえる路線の一つでした。
しかし97年、智頭急行経由の特急「いなば」に置き換えられて「砂丘」は廃止。優等列車のなくなった山越え路線への処遇は厳しく、因美線の智頭以南はすっかり寂れたローカル線となっています。
現在、峠を越えるのはキハ120気動車だけですが、96年当時は映像のキハ58系が普通列車としても運用に就いていました。途中美作河井では、「砂丘」の対向待ち。(タブレットの走行授受が行われていました。)「砂丘」の廃止と共に、この駅の交換設備も廃されています。
なお、因美線では07年春以降「みまさかスローライフ列車」を国鉄色キハ58系の2両編成で走らせており、奇しくもこの列車と同様の光景が見られます。→「スローライフ列車」走行シーン