黒煙をあげて発進するミキ300ディーゼル車。次の下石野駅までは、わずか600m。
稲刈り間近の時期、なぜか水だけが張られた田んぼに映る列車。あえて列車本体はカットし、鏡像だけを。
国鉄時代の風情を強く残す石野駅。今は駅員の姿も改札もないが・・
三木鉄道に在籍するミキ300の3両。廃止後には散り散りに・・
かつては荷物の積みおろしが行われていたであろうホーム脇。今は自転車やミニバイクの格好の置き場に。
車内より。別所から石野にかけて、田んぼの中をひたすらまっすぐに進む。
移管に伴い切り断たれた線路。JR側の線路は草に埋もれつつも残され、ホームもきちんとついていたので、あるいは・・と期待したのだが。
相次いで寒波が襲来した08年2月。週末の空は寒々しく、遠くの山は雪を被る。
降り積もった雪は、止むと同時に消え始める。その儚さに三木鉄道の命運を重ねて。
年末の短い日が暮れる。夕日を背に、列車は今日も走る。
黄砂の影響か、夕方の西の空が真っ赤に染まった。その柔らかな光を受けて。
列車は夜の別所駅に着き、すぐ出発。光の筋を残して。