車両紹介

  記述内容は、廃止(08年3月末)時点でのものです。
 

 ミキ300

  1998年にミキ300-103が導入され、以後2002年までに計3両(103〜105号)が運用に就きました。この増備と、三木駅2番線の設置により、98年からラッシュ時の三木駅での到着即発車が可能となり、接続する加古川線ダイヤに運転間隔を合わせたダイヤを組めるようになりました。

  それまでのミキ180と比べて車体が大きくなり、座席はセミクロスシートとなりました。乗り心地や走行の性能も格段に良くなりましたが、もっぱら単行でのワンマン運転で、多くの利用者が訪れた廃止前でさえ、連結しての運転は行われませんでした。

  比較的新しい車両であるため、各地の私鉄・第三セクターから購入したいとの要望が多く寄せられ、それぞれ売却されることになりました。(当初は、「1両を保存し2両を売却」と言われていましたが、のちに3両とも売却の方針になったようです。)

  104号は北条鉄道、105号は樽見鉄道(岐阜県)に売却となり、2008年12月8-9日に搬出、三木の地を去りました。103号はひたちなか海浜鉄道(茨城県)に売却。

  →ミキ300 走行風景動画(YouTube)

  →三兄弟の旅立ち(ミキ300のその後)


単行で厄神〜三木間を往復するミキ300
03.2.17 宗佐〜国包


運転台の様子
08.3.27


客室内はセミクロスシート
08.3.27

 ミキ180

  1985年の第三セクター化に伴い、三木鉄道に2両(101,102号)導入されたレールバス。同タイプの車両は、同時に三セク化した北条鉄道にも導入されました(フラワ1985)。車内はオールロングシート。小ぶりな2軸車両で、まさに「レールに乗せたバス」。レールからの振動がじかに伝わり、実に乗り心地の悪い車両でした。

  99年にミキ300-104投入に伴って102号が、02年に300-105投入で101号がそれぞれ置き換えとなり、全廃。晩年は車体が色あせ、汚れが目立って醜い姿になっていました。

  このタイプは国鉄末期の三セク転換路線に多く導入されましたが、現役で残るのは、北条鉄道から移籍した紀州鉄道の2両のみとなっています。

  →ミキ180 車窓風景動画(YouTube)


まだ真新しかったころのミキ180単行
86年 厄神


晩年のミキ180。かなり汚くなっていた
02.3.30 厄神


先頭部の様子
96.5.6


ロングシートだが、足を伸ばせば当たりそうな狭さ
96.5.6


(参考)北条鉄道フラワ1985の運転席
08.2.18

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