★印の写真は、自由中の水色ジャージ様のご厚意により掲載させていただいています。これらの写真の転載等は、お断りします。
★印の写真は、自由中の水色ジャージ様のご厚意により掲載させていただいています。これらの写真の転載等は、お断りします。
300系は、神鉄の「新性能電車」の先駆で、60〜64年にかけて登場。前面窓2枚の300形と貫通型の310形がありました。
300形は登場時は片開きの2扉で、クロスシートでした。その名残で側窓の幅が異様に広く、後から追加された、車両中ほどの扉は、この側窓の幅に合わせたため、他の扉より幅が狭く、アンバランスな感じでした。
一方310形は、のちの1000グループの原型になった車両。同時期に旧形電車から改造された800形も、外見上は310形と同じようなスタイルでした。300は310×2を挟み込んで4両編成を組んでいました。この組み方が面白く、310形は運転席側を向かい合わせた上で運転台を撤去、その両端に300形をくっつけるかたちで、運転室跡はそのまま何もないスペースになっていました。
これとは別に310×2の編成が1つだけありました。増結車になったり、1050形と組んで3連になったりと神出鬼没に現れ、出会うとなんとなく嬉しいものでしたが、夏場の非冷房には参りました。
結局冷房化されることなく、94年に全廃されましたが、湘南形から貫通形、クロスシートからロングシート、2両から4両、2扉から3扉へと、300系が経てきたその過程は、観光鉄道から通勤電車への変貌を遂げた神戸電鉄の過渡期を象徴するようで、興味深いものがあります。
丸みを帯びた顔立ちに2枚窓が特徴的
85年 志染
★ 旧塗装時代の道場南口行き。岡場駅周辺もまだ開発途上だった
88.8.16 岡場
★ 新塗装化された300系4連。ドア配置が特徴的
91.4.21 鈴蘭台
形式 |
編成単位 | 扉数 | 製造 | 両数 | 備考 | |
300系 | 2両 4両 |
2 2,3 |
60-64年 | 1編成2両 2編成8両 |
非冷房、94年に全廃 |