本文中の写真はクリックすると拡大表示します。
ブラウザーの「戻る」でお戻りください。本文中の写真はクリックすると拡大表示します。
ブラウザーの「戻る」でお戻りください。2000年にフラワ2000-1、翌年に-2号が導入され、開業時からのフラワ1985形3両のうち2両を置き換えました。同時期に三木鉄道に導入されたミキ300形と同タイプの車両で、2軸のフラワ1985形と比べて車体が大きくなり、乗り心地も改善されています。
1号は赤基調のデザインで車内はセミクロスシート、2号は紫デザインでロングシートとなっています。
さらに2008年3月をもって廃止された三木鉄道からミキ300-104を購入、2008年12月に移送され、「フラワ2000-3」となりました。2009年3月29日に試乗会・展示会を行ったのち、翌日から営業運転に就きました。移籍時には塗装を変更せずに運用されましたが、2012年2月で三木鉄道デザインでの運行を終え、翌月からは従来の北条鉄道車に合わせた緑色基調のデザインに変更されました。
三木鉄道カラーのフラワ2000-3
2009.6.1 播磨下里~長
新塗装。小野市花のヒマワリと加西市マスコット「ねっぴー」を配する
2020.11.16 網引~田原
通常は単行でワンマン運転されますが、ラッシュ時には2両編成を組みます。また営業運転列車にイベント列車が併結されることもあります。
営業運転列車(2000-1)の北条町側に「七夕列車」(2000-2)を併結
2017.6.24 田原~法華口
なお前面の行き先表示は、2000-1が「粟生↔北条町」の表記であるのに対し、-2,-3は「北条町↔粟生」となっています。
2020年9月から法華口駅での列車行き違いが可能になり、列車の増発が行われましたが、それに伴う車両の不足を補うべく、JR東日本からキハ40 535を購入。1979年製造、2021年春まで五能線などで運用されていたもので、塗装は当面JR時代のままで使用されます。
導入費用を賄うためのクラウドファンディングが行われましたが、300万円の当初目標額に対し、最終的には1300万円以上が集まり、注目度の高さがうかがえます。
運用開始に向けて試運転されるキハ40
2022.2.25 法華口
2022年3月に営業運転を開始。車内には国鉄気動車の雰囲気を色濃く残すボックスクロスシートが並び、東北の路線図などもそのまま掲示され、極力オリジナルの姿を保つ形で運用されています。なお前面の表示は、フラワ2000-1と同じく「粟生↔北条町」の表記となっています。
1985年の北条鉄道開業の際、3両(フラワ1985-1、-2、-3)が導入されました。「フラワ」は加西市のフラワーセンター、1985は開業(導入)年にちなんだものです。2軸の小ぶりなレールバスで、同時に第三セクター化された三木鉄道のミキ180(全廃)とほぼ同じタイプです。フラワ2000との併結も可能。
フラワ2000導入により置き替えられ、2号は紀州鉄道に譲渡され、3号は廃車となり、1号だけが北条鉄道に残りました。予備車的存在となり、ふだんは北条町駅構内に留置。基本的に土曜日のみ運用に就くことが多かったようです。
北条町駅にバイオ燃料精製施設が併設されたのに伴い、その試験用に運転されたこともあります。また北条鉄道サイトにてフラワ1985の運転が告知されることもありました。
フラワ2000-3導入後は第一線を退き、イベント用になるとされていましたが、2009年1月の故障により惜しくも引退。(燃料系統の故障で、修理が見合わないと判断された模様。)紀州鉄道に引き取られることになり、3月31日に搬出されました。
北条町駅前には、フラワ1985-2に使われていた車輪が展示されています。
2009年まで北条鉄道に残ったフラワ1985-1
2007.6.16 田原
紀州鉄道ではフラワ1985-2が「キテツ1」、フラワ1985-1が「キテツ2」として運用されました。キテツ1は2015年に引退し、現在は和歌山の有田川町鉄道公園に動態保存されており、北条鉄道時代の姿に復元されています。キテツ2も2017年に一線を退きましたが、こちらは現在も紀州鉄道紀伊御坊駅構内に留置されています。