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113系電車(TOMIX)
関東から関西にかけて、広く活躍した近郊形電車。濃緑とオレンジ色の「湘南色」は、東海道のシンボルでした。神戸に在住した幼少時、国鉄線といえば、この電車か103系のイメージ。関西が「私鉄王国」と呼ばれた時代、国鉄には洗練されていない、古くさいイメージがついて回った半面、私鉄にはない「遠くに行く」という高揚感を伴う電車でもありました。
私が所有するNゲージのなかでは、この113系が最古の車両です。おそらく小学5年頃、なけなしの小遣いをはたいて買った物。現在では、こうした電車の模型は編成単位のセット販売が主体ですが、当時はバラ売りもしていて、そのぶんだけ「買いそろえる」という楽しみがありました。この113系に関しては、モーターつきのモハ112だけが後で買い足したものです。電動車両は他より高く(他の車両の2,3倍)、なかなか手が出なかったためです。
連結器は、当初アーノルト式(鉤状の大きいもの)でしたが、のちにトミックスのTNカプラーに換装しています。
なにぶん古いのと、小学生の手による扱いを受けたため、経年劣化と傷みが目立ちますが、それだけに愛着の深いものです。